ファンタスティックビーストのすすめ

(ファンタスティックビーストDVD&Blu-ray発売記念!後半が重要です💛)

映画『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』の最大の魅力は主人公ニュート・スキャマンダーである。舞台となるアメリカでは魔法界全体が人間から差別され、魔法族は人間から身を隠す法によって行動を制限されている。それらが原因となり人間界と魔法界は対立しているのだ。

ハリーポッターの世界ではハリーは選ばれし者、ハーマイオニーは穢れた血、と言われ差別されていた。そして今作品のニュートの台詞の注目すると、ニュートも学生時代から"はぐれ者"として生き、自分が自分らしくいられる時間を求め辿りついたのが魔法動物との触れ合いだと分かる。映画を見ればニュートが人間と会話する時よりも魔法動物と接する時の方がはるかに生き生きとしているのが見て取れるだろう。でも実はお茶目で、どこか抜けている愛らしい性格の持ち主でもある。そんなニュートが魅力的なのは心に秘める傷があるからだと思う。J.Kローリングは"孤独な人"を書きたくなるとインタビューで答えている。ハリーもニュートも孤独という強さがあり、悲しみに共感できるからこそ人を助けたいという気持ちがある。今作品を見ればニュートに惹かれ、彼のことをもっと知りたくなるだろう。

 

ファンタスティックビーストは全5部作で完結すると発表されている。ニュートが魔法動物を追い求め旅する次の都市はフランス、パリだ。今作品ではクラシカルな建造物やファッションにも注目が集まり、2016度のアカデミー賞では作品の衣装を手掛けたコリーン・アトウッドが衣装デザイン賞を受賞した。次回作の舞台パリではどんなお洒落な世界を演出してくれるのか非常に楽しみだ。

そしてこの映画で最も重要なのは5部作全体を通して描かれると言われているダンブルドアと宿敵グリンデルバルドの対決。J.Kローリングはニュートがニューヨークに訪れた1926年から1945年の魔法界が舞台だと発言。1945年はダンブルドアとグリンデルバルドが伝説的な決闘を繰り広げた年である。(ダンブルドアとグリンデルバルドについては死の秘宝で分かる)1926年から1945年はハリーが生まれヴォルデモート卿を滅ぼすまでの1980年から1998年と並ぶ魔法界全盛期なのだ。

このようにハリーポッターシリーズの物語との繋がりも深い、映画ファンタスティックビースト。ハリーポッターシリーズでは子供たちが魔法を学ぶ姿が描かれていたが、今作の登場人物の大半は大人でありかなりレベルの高い魔法を見ることができる。そして差別や偏見といった視点から見た社会派映画的面白さ。けれど子供を置いてきぼりにしない可愛らしい魔法動物たちの物語でもある。

ハリーポッターシリーズを知らない方もそうでない方も楽しめること間違いなし!今からでも間に合うファンタスティックビースト。ぜひDVDを借りて家族や友達と一緒に見てください💛

 

おまけ:

今まで観た洋画の中では最も好きかもしれないファンタスティックビーストについて書きました。前半のニュートの魅力については公開された直後、初めて観た時に書いたものです。少し読みにくいですね笑もともとハリーポッターシリーズが好きで公開されてすぐに映画館に観に行き、かなり気に入ってもう1度観ました。分厚い資料本も購入。魔法動物に登場人物、時代背景に衣装…誰がどんな風に何を考えて物語を生み出し、それを具現化したのか。いろいろなことを知れば知るほど深い面白さにハマりました。私はもともと映画も音楽もどのように作られているのか、制作の裏側を見るのが大好きなんです。非常に勉強になりますしアイディアを生み出すヒントで溢れていますよね。

早く次回作観たいなあ~2作目は2018年、3作目は2020年公開予定。ハリーポッターの1作目が公開された当時私は4歳で、作品を映画館で観てません。ファンタスティックビーストはちゃんと1作目から観ているのでこのシリーズと共に大人になれるのが嬉しいですね。来年が楽しみだ~~(≧▽≦)